上腕骨外側上顆炎

上腕骨外側上顆炎とは

上腕骨外側上顆炎とは、肘の外側の骨の突出部分に付着する筋肉の腱が繰り返しの負荷により炎症や微細損傷を起こす症状です。テニス肘とも呼ばれますが、実際にはテニス以外の日常動作や職業活動によって発症することが多く、特に40代から50代の働き盛りの方に多く見られる疾患です。

厚生労働省の調査によると、年間約18,000人がこの症状で医療機関を受診しており、人口の1～3％が経験すると推定されています。家事やデスクワーク、繰り返し動作を伴う職業に従事する方に多く、適切な治療を行わないと慢性化するリスクが高い症状です。

上腕骨外側上顆炎を放置すると、慢性的な痛みにより握力の低下や肘関節の可動域制限が生じ、日常生活動作やスポーツ活動に大きな支障をきたします。痛みを避けようとして不自然な動作を続けることで、肩や手首、背中に新たな痛みを引き起こすことも少なくありません。

症状が進行すると安静時痛や夜間痛が現れ、睡眠の質が低下し、日常生活全般に影響を及ぼします。最終的には腱の変性が進み、手術を要する場合もあります。早期の適切な治療により、このような深刻な状況を避けることができます。

リラクゼーション的なマッサージでは上腕骨外側上顆炎が根本的に改善することは難しく、繰り返す痛みや慢性的な症状がある場合は今より悪くなる前に早めに対処しておく必要があります。

上腕骨外側上顆炎の原因

開院以来、当院には上腕骨外側上顆炎でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、上腕骨外側上顆炎の原因はひとつではないということです。

上腕骨外側上顆炎の原因として次のものが挙げられます。

上腕骨外側上顆炎は複合的な原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

上記のように複数の原因が引き金となり、肘の外側上顆に付着する前腕伸筋群の腱に繰り返しストレスがかかることで、腱の微細損傷や炎症が生じます。この状態が継続することで慢性的な痛みや機能障害を引き起こす疾患です。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。上腕骨外側上顆炎は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

上腕骨外側上顆炎への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

長期間の服用により胃腸障害や肝・腎機能への影響などの副作用リスクがあります。また、根本的な原因を解消するわけではないため、症状の一時的な緩和にとどまることが多いです。薬の効果が切れると痛みが戻ることも少なくありません。

理学療法・注射療法

即効性に欠け、効果が現れるまでに時間を要します。また、不適切な運動は症状を悪化させるリスクがあり、個人で行う場合は正しい方法を習得する必要があります。

注射療法は一時的な効果にとどまることが多く、頻回に行うと腱組織の弱化を招く恐れがあります。継続的な実施が不可欠なため、患者の意欲と時間的余裕が求められます。

上腕骨外側上顆炎を改善するために

まずはあなたの上腕骨外側上顆炎の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は常に身体全体を俯瞰し、上腕骨外側上顆炎の原因がどこにあるのかを探ります。

肘の局所的な症状だけに注目するのではなく、関連する筋膜や肩関節、手首の動き、さらには背中や体幹の筋肉バランスがないかをチェックしていきます。全身の姿勢バランスが肘への負担を増加させていることも多いためです。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

立位で三つの軸周りのクセをチェックして、痛みの原因となる筋肉や傾きを確認していきます。どの姿勢や動作で痛みが軽減するのかを確認し、今ある痛みの原因を確定していくことで治療箇所を決めます。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

上腕骨外側上顆炎のQ＆A

上腕骨外側上顆炎は自然に治りますか？

軽度であれば安静により自然治癒することもありますが、多くは慢性化するため早期の専門的治療が重要です。放置すると約10％が難治性に移行するとされており、早期の適切な対応が症状管理の鍵となります。

上腕骨外側上顆炎の人がやってはいけないことは？

手首を反らす動作の繰り返し、重いものを手のひらを下向きにして持つこと、痛みを我慢してのスポーツ継続は避けてください。また、不適切なフォームでの運動や作業も症状悪化の原因となります。

手術以外の治療法でどこまで改善が期待できますか？

軽度から中等度であれば、保存的治療で十分な改善が期待できます。当院では全身バランス調整と筋膜へのアプローチにより、多くの方が日常生活やスポーツ活動への復帰を果たしています。約90％の症例で手術を回避できています。

症状が一時的に良くなったり悪くなったりするのはなぜですか？

使用頻度や動作内容により腱への負荷が変化するためです。また、疲労や血行不良、気候変化も症状に影響します。当院では日常生活での動作改善や姿勢指導により、この症状の波を小さくする方法をお伝えしています。

テニス肘とゴルフ肘の違いは何ですか？

テニス肘は肘の外側、ゴルフ肘は内側の痛みが特徴です。テニス肘では手首を伸ばす筋肉、ゴルフ肘では曲げる筋肉に問題が生じ、関与する筋肉群が異なります。当院では症状の部位と動作パターンを詳しく評価して治療方針を決定します。

上腕骨外側上顆炎で悩まされていた皆さまも、当院でバランス整体の施術を受けて、このような変化がありました。

当院のバランス整体と上腕骨外側上顆炎は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

上腕骨外側上顆炎は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。